横浜市議会議員 公明党所属 仁田まさとし
シャープな感性、ホットな心 仁田まさとしの議員活動をご報告します。

3.人が集い活躍する横浜について

 

1.救急医療体制について

横浜市の救急医療体制は、全国的な仕組みと同じく、軽症患者を対象とした初期救急、入院を要する二次救急、重篤な三次救急を基本としてきました。22年度予算案には、二次救急拠点病院を整備し24時間365日の対応を図るなど、二次救急医療体制の強化に向けた事業費が計上されています。
 このような階層的な医療体制は、医療機関の診療規模等に応じた役割分担が発揮され、機能的である反面、実際の診療体制と運ばれる患者の傷病程度が一致せず、診療機能が効果的に発揮されていない面もあるのではないでしょうか。
 北米型救急医療モデルであるER型救急医療は、重症度、傷病の種類、年齢によらず全ての救急患者を診察することを特徴としております。東京都では、東京ERと呼ばれる救急医療施設を整備しており、私は、必要な救急体制の一つではないかと思っています。

  1. ERと呼ばれる一体的な救急医療サービスを提供できる救急医療施設を整備することについて、市長の見解を伺います。
  2. 二次救急医療体制の見直しにより、期待される効果について伺います。

2.バリアフリー化への取り組みについて

平成18年12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に基づき、基本方針が定められています。この基本方針では平成22年までの達成目標として、一日平均利用者数が5千人以上で高低差が5m以上の鉄道駅等については、エレベーター等の設置による段差の解消、また、路線バスの総車両数の約30%をノンステップバスとすること、などが掲げられています。

  1. 横浜市のバリアフリー化の状況として、鉄道駅等におけるエレベーター等設置によるバリアフリー化の状況及びノンステップバスの導入状況について伺います。
  2. 横浜市として、22年度はどのように取り組み、そして、国の目標に対しどの程度の達成見込みであるのか、伺います。
  3. 横浜市のバリアフリー化施策について、次期中期的計画において位置づけ、バリアフリー化が更に促進する施策の実施について国へ働きかけるべきと考えますが、市長の考えを伺います。

3.世界に冠たる美しい街・港・横浜を目指した取組みについて

毎年、多くの観光客が訪れる山下公園や赤レンガ倉庫、大桟橋を囲む横浜港を象徴する美しい水域と街の景観が最大の魅力であり、これを次の世代へ引き継ぐことは、今を生きる私たちの責任であり、世界の5大美港といわれているナポリ、シドニー、リオデジャネイロ、香港、サンフランシスコなどにも匹敵する世界の美港を目指すことも、希望ある取り組みと言えます。
 ところが、一昨年・昨年と実施された国、八都県市等の東京湾水質一斉調査においては、東京湾内の3分の1の海域に、酸素が少なく魚介類などの水生生物を死滅させる「貧酸素水塊」が広がっていることが確認されており、横浜港でも、瑞穂ふ頭と山下ふ頭に囲まれる海底層において確認され、水質の劣化が心配されます。「貧酸素水塊」は生活排水などによる富栄養化が原因とされており、横浜市では、これまで積極的に下水処理施設の整備を進めてきましたが、横浜港をさらに魅力あるものにするためには、市民と行政が一体となって取り組む必要があると思います。

  1. 水環境にかかわる市民との連携の進め方について伺います。
  2. 美しい水域と景観を誇る横浜を創造し、国際文化都市にふさわしい都市整備を推進するために、副市長を座長として局際的な事業の位置づけのもと、市民や経済界・学識経験者等の意見も取り入れながら、世界に冠たる美しい街・港・横浜を目指した検討会の設置を提案いたしますが、市長の考えを伺います。
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